SawaLeafが考えるDXとは
DXの話が噛み合わなくなる理由
DXについて話していると、いつの間にか話がずれていく——そういう経験をしたことがある方は少なくないかもしれません。
あるときは、ツールの話になります。どのサービスを入れるか、機能をどう使うか。あるときは、成果の話になります。売上、効率、削減できた時間。またあるときは、組織論や個人論に飛びます。意識改革が必要だ、リーダーシップの問題だ、現場の理解が足りない。
どれも、間違っているわけではありません。それぞれに根拠があり、それぞれの立場から見れば筋が通っています。それでも、会話がどこかで噛み合わなくなる。同じ「DX」という言葉を使っているはずなのに、見ているものが違う。
このサイトでは、その「ずれ」に対して正解を出そうとはしていません。ただ、ずれが起きやすい構造があるということ、そしてその構造を意識しておくことで、少なくとも自分がどこに立っているかは把握しやすくなる——という前提に立っています。
このサイトで前提にしているDXの捉え方
SawaLeafでは、DXを「施策」や「変革」として扱っていません。
何かを導入する、何かを変える、何かを達成する——そうした動きとしてではなく、「状態の変化」として捉えています。ある状態から別の状態へ移っていく、その過程にあるもの。そういう見方です。
このとき、成果よりも先に見ているものがあります。それは「定着しているかどうか」です。成果が出ているかどうかを問う前に、そもそもその変化が日常の中に根づいているか。使われているか。続いているか。
定着という言葉が何を指しているのかについては、[定着とは何か]で整理しています。
DXが起きる場所についての前提
DXは、会社全体で一様に起きるわけではない——このサイトでは、そう考えています。
全社方針が出されても、すべての部門が同じように変わるわけではありません。同じツールを使っていても、ある部署では活用が進み、別の部署では形だけになっている。そういった差は、珍しいことではないはずです。
一方で、個人の努力だけで完結するものでもありません。一人がどれだけ工夫しても、周囲が動かなければ変化は限定的です。属人的な取り組みは、その人がいなくなれば元に戻ります。
このサイトでは、DXが実際に起きる場所として「職場」という単位を見ています。会社全体でもなく、個人でもなく、日々の仕事が行われている具体的な場。
職場という言葉が何を指しているのかについては、[職場とは何か]で整理しています。
同じことをしても結果が違う理由
同じツールを入れても、同じ研修をしても、同じ方針を出しても、結果が違う。そういうことは起こります。
人の問題だ、意識の問題だ、と言われることもあります。たしかに、そうした要素がまったく関係ないわけではありません。ただ、それだけでは説明しきれないことも多いのではないでしょうか。
このサイトでは、その違いを生む背景のひとつとして「職場文化」という前提を置いています。明文化されていないルール、暗黙の了解、「このへんではこうする」という空気。そうしたものが、同じ条件のもとでも異なる結果を生む土壌になっている、という見方です。
職場文化という言葉が何を指しているのかについては、[職場文化とは何か]で整理しています。
このページの使い方
このページは、結論ではありません。
ここに書かれていることをすべて理解する必要もありません。納得できる部分だけ持ち帰っていただければ十分ですし、納得できない部分があっても構いません。
このサイトに散在しているさまざまな記事は、ここで示した前提のもとで書かれています。記事を読んでいて「この話、どういう立場から言っているんだろう」と感じたとき、このページに戻ってくると、少し見通しがよくなるかもしれません。
何度戻ってきても構いません。読み返すたびに、見え方が変わることもあるかもしれません。
SawaLeafの中でDXについて考えるときの、ひとつの起点として置いてあるページです。