サワモト式
デジタルツールが職場に根づくための視点

サワモト式定着化フレームワークとは

職場にツールを入れても、変わる職場と変わらない職場があります。

私は長くカスタマーサクセスの領域で、その大きな違いを目にしてきました。同じツールを使っても、一方は業務が変わり、もう一方は何も変わらない。その差の根底にあったのは「職場文化」の違いでした。

これからの時代、SaaSやAI、さまざまなデジタル環境が職場に入ってくる中で、「なぜうまくいかないのか」と悩む場面が増えるかもしれません。そんなとき、このフレームワークを使って職場を”のぞいて”みると、現在地や課題が見え、次に試せることのヒントが浮かんでくるはずです。

日本には、長い間まじめに熱心に働いてきた土壌があります。その力を、これからの時代にふさわしい形に導くには、まず「見方」を持つことが大切だと私は考えています。


なぜ、新しいツールを入れても職場は変わらないのか

デジタルツールを入れた直後は、期待が膨らみます。でも、数ヶ月経っても、こんな声が聞こえてくることがあります。

  • 「オンライン会議になっただけで、やり方は昔のまま」
  • 「便利な機能があるらしいけど、誰も使っていない」
  • 「結局、前のやり方が楽だからそれでいいや、となる」

これは、ツール側の問題ではありません。導入した「後」に何が起きているかの問題です。


サワモト式の基本フレーム:ツール × プロセス × 文化

変化が根づく職場には、3つの要素がバランスよく揃っています。

要素意味よくある落とし穴
ツール業務を支える仕組みやアプリ導入しただけで満足してしまう
プロセス仕事の進め方や共有のルール新しいツールを古いやり方で使ってしまう
文化職場の関係性・価値観・空気無意識のうちに変化を拒む力が働く

この3つのうち、どれかひとつが欠けると、どんなに優れたツールでも本来の力を発揮できません。

たとえばMicrosoft 365のようなSaaSでも、生成AIでも、同じです。ツールが変わっても、見るべき観点は変わらない。それがこのフレームの役割です。


職場文化を”色”で見る

職場には、それぞれ固有のカラーがあります。変化へのアプローチも、その文化によって大きく異なります。

サワモト式では、職場の傾向を5つの「色」で捉えます。これは診断や評価ではなく、「自分たちの職場をどう見るか」という問いのきっかけです。

傾向と特徴
🔴 レッドトップ主導で即断即決。スピード感はあるが、属人化しやすい
🟠 アンバー序列とルールを重んじる。安定感があるが、変化は苦手
🟡 オレンジ成果と効率を追求する。導入は早いが、形骸化するリスクも
🟢 グリーン共感と対話を大切にする。丁寧に進むが、足並みが揃いにくいことも
🔵 ティール自律と共通ビジョンで動く。柔軟だが、前提が共有されていないと進みにくい

どの色が良い・悪いではありません。自分たちの職場がどこに近いかを意識することで、「このやり方は合うか、合わないか」を考える材料になります。


変化の質を見る:DXの3つのステージ

「どこまでデジタル化が進んでいるか」も、フレームワークの一部です。ただし、これは機能の数やツールの種類ではなく、変化の質の違いとして捉えます。

ステージ何が変わっているか
ステージ1:デジタイゼーション紙や口頭のやり取りが、データやツールに置き換わる段階。効率は上がるが、仕事のやり方自体はあまり変わらない
ステージ2:デジタライゼーション業務フローそのものが再設計され、手作業の多くが自動化される段階。複数のツールが連携し、時間の使い方が変わる
ステージ3:デジタルトランスフォーメーションデータに基づいて判断や行動が変わる段階。働き方だけでなく、仕事の意味や組織の動き方そのものが変わっていく

どのステージにいるかを意識することで、「次に何を試すか」が見えやすくなります。


サワモト式が大切にしていること

  • 現場が主役になること ツールの使い方を教えるのではなく、現場が自ら考え、動けるようになること。
  • 変化が伝わること 一部の人だけが頑張るのではなく、その成果や変化が周囲に広がること。
  • 次の変化につながること 一度きりの取り組みで終わらず、職場が自分たちで変わり続けられる力を持つこと。

このフレームは、「何が正解か」を示すものではありません。「いま自分たちがどこにいるか」「何に引っかかっているか」を見つめ直すためのレンズです。


こんなときに使ってみてください

  • 新しいツールを入れたけれど、現場が変わった気がしない
  • 導入を推進する人が、孤軍奮闘している
  • チームや部署によって使い方がバラバラで、連携が生まれない
  • 何から手をつけていいか分からず、止まってしまっている

もう少し深く考えてみたい方へ

「自分の職場には、どの視点が足りていないだろう」 「この色の傾向に合った進め方って、どんなものだろう」

そんな問いが浮かんできたら、支援メニューや対話の場もご用意しています。まずは気軽にのぞいてみてください。

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