第3回:あなたの中に、すでにあるもの – AIを味方につける 自分らしい働き方
シリーズ『AIを味方につける 自分らしい働き方』第3回
前回、「最初のなぜ」を思い出してほしいと書きました。
あなたがこの仕事を選んだ理由。最初のキッカケ。その「なぜ」こそが、AIには持てない人間の価値の根っこにある、と。
でも、20年、30年と働いてきた中で、その「なぜ」は何度も形を変えてきたはずです。
最初のキッカケはあっても、その後どんな場面で心が動いたのか。どんな仕事で「これは自分だ」と感じたのか。
振り返る機会は、なかなかなかったのではないでしょうか。
今回は、過去の経験の中から、あなた自身の「価値パターン」を見つけてみましょう。
心が動いた瞬間は、いつでしたか
あなたが、仕事で一番心が動いた瞬間は、いつでしたか?
私の場合、振り返ると「イベントでの講演」の場面が浮かんできます。
業界のカンファレンスや展示会で、自分たちの考えを伝える。会場の反応が直接返ってくる。「それ、いいですね」と言われたとき、次に何をすべきかが見えてくる。そして、その反響が次の活動へとつながっていく。
そのためなら、準備にいくらでも時間を割けました。深夜まで資料を作っていても、苦ではなかった。むしろ、楽しかった。
振り返ってみると、「何時間でもできた」という感覚がありました。
時間を忘れて没頭できたこと。終わった後に充実感があったこと。「またやりたい」と思えたこと。
私にとっては、それが「人に伝えること」だったのだと思います。
あなたの場合は、何でしょうか。
苦手だったことも、思い出してみてください
逆に、「もう二度とやりたくない」と思った仕事はありませんか。
私は、細かい数字のチェックや、定型的な報告書を書くのが苦手でした。やればできる。でも、終わった後に残るのは疲労感だけで、充実感はなかった。
こういう「苦手だったこと」も、振り返っておく価値があります。
自分が力を発揮できる場面と、そうでない場面。
その違いが見えてくると、この先の働き方を考えるヒントになるはずです。
ふと思い出してみてください
ここで、少し立ち止まってみてください。
「あのとき、嬉しかったな」という場面。
「これは、自分がやってよかった」と思えた仕事。
逆に、「もう二度とやりたくない」と感じたこと。
そういう場面に、あなたの価値パターンが隠れているかもしれません。
すぐに出てこないかもしれません。でも、通勤中、散歩中、ふとした瞬間に浮かんでくると思います。

「あのとき、嬉しかったな」という場面。
「これは、自分がやってよかった」と思えた仕事。
逆に、「もう二度とやりたくない」と感じたこと。
そういう場面に、あなたの
価値パターンが隠れているかもしれません。
おわりに
自分軸のヒントは、過去の「心が動いた瞬間」にあると思います。
それは、突然ひらめくものではありません。すでにあなたの中にあるものを、丁寧に掘り起こしていく作業です。
ここまで見てきた「価値パターン」は、自分らしい働き方を考える土台になります。
次回は、もう一歩踏み込んで、「自分らしさ」という視点から考えてみます。長く会社で働いてきた中で、知らず知らずのうちに「職場の文化」に染まってきた部分がある。では、「自分らしさ」とは何なのか。
引き続き、一緒に考えてみませんか。