雨水との格闘から始まった、ガーデン整備の第一歩
SawaLeaf Garden ブログ|第1回投稿
御代田町に越してきて最初に思ったのは、この広い庭、きっと上手に活かせるはずだ」ということでした。
どう活かすかはそのときはまだ決まっていませんでしたが、僕たち夫婦のなかで、少しずつ庭を整えていくことで将来的に何かの形につながるかもしれない──そんな思いが芽生えていきました。
この「SawaLeaf Garden」という名前も、そうした想いを言葉にしたものです。
ビジネスとして明確な方向があるわけではありませんが、まずは庭そのものと、そこに流れる時間を整えていこうと、僕たちは動き始めました。
ゲリラ豪雨、そして泥水との1年
御代田町は晴天率が高い土地として知られていて、実際に日差しの強い日が多いです。
でも、ここ数年の異常気象の影響か、突然の激しいゲリラ豪雨が年に何度も起こるようになりました。
昨年だけでも、3度ほど強い雨がありました。
そのたびに、家の前の町道から大量の雨水が敷地内に流れ込んできました。駐車場に敷いたばかりの砕石は泥で覆われ、さらにそこに雑草の種が混じって、一面草だらけに。
南側の庭も同じように、せっかく敷いたウッドチップが泥まみれになってしまいました。
僕自身、スコップで雨水の流れを変えようと試みたりもしました。
地面を掘って小さな水路を作ったりもしましたが、自然の勢いにはまったく太刀打ちできず、限界を感じていました。



町道との境界に、排水の仕組みをつくる
打開策を求めて、御代田町役場にも相談しました。
町道の傾斜や整備について依頼したところ、対応してくれたのが近所の朝倉建設さん。
ちょうど町道の側溝整備を担当していた流れで、こちらの状況にも目を向けていただき、庭側の排水の相談にも乗っていただけました。
本来、町道からの雨水は町が処理すべきものなのですが、我が家の場合、処理先がなく、そのまま私有地に流れ込んでしまう構造。
どうしようもないこの現実に対して、U字溝を敷地と町道の間に設置し、排水枡→暗渠パイプ→地中の砕石層へと導水するという形で、雨水を庭に残さず自然に浸透させる構造を作ってもらいました。

暗渠パイプのための掘削作業

繋ぐ部分の整備作業

排水枡の外観
盛り土と整地で、ようやく“庭に立てた”実感
排水の仕組みだけでなく、全体の地盤も改めて整えてもらいました。
特に印象的だったのが、盛り土によって低かった地面の高さを上げたこと。
このおかげで、雨水の流入だけでなく、庭全体の使いやすさがぐっと改善しました。
ウッドチップと砕石を再敷設し、雨の日もぬかるまずに歩ける庭に。
靴も汚れず、作業もしやすく、何より気持ちが全然違うんです。
ようやく「ここに立てる」「これからを考えられる」状態になったと感じました。

施し、歩きやすく整備

砕石テラスと浅間石の縁取り

対策とともに整備完了
“これから”が動き始めた感じ
今回の整備で、“庭を作るための舞台”がようやく整った感覚があります。
まだSawaLeaf Gardenは、「〇〇を提供する場所です」と言える段階ではありません。
でも、この場所でどんな可能性が広がるか、ようやく考えられるようになってきました。
今後は、妻も植物の成長の記録をブログに書いていく予定です。
この場所に芽吹いたものが、どう育っていくのか──
手を入れて、見守って、また整えて。そんな営みを、これからもここで続けていこうと思います。
次回予告(予定):
「整地された庭に、何を植えたらいい?最初のグランドカバー選びのあれこれ」